箸のお手入れ

末永くお使いいただくために

使用後の食器洗いでは、水やお湯に長時間浸け置きしたままにしないことです。食後に流水で綺麗に洗い流して、乾いた布で水分を拭き取っていただくことをお勧めします。

無塗装の箸は、使用していると表面がざらついて白っぽくなってきます。オリーブオイルを塗るとかもありますが、乾いた布かティッシュペーパーで磨くと少し綺麗になります。

磨き直しをしますと、元に近い状態に戻ります。

箸先の修理や、愛しの箸を削り直して再生することもできます。

漆塗りの箸は、塗直しをしますと元のような綺麗な状態になります。ただし、漆塗りの期間には、数回の重ね塗り(3回程度)を要し、2~3か月が必要になります。

簡易な包装による販売について

在庫品の販売、オーダーメイド承ります。

自宅が作業場を兼ねており、全工程を一人で行っております。興味のある方には、
「不定休(多々不在の時あり)ですが、事前に電話等で確認されてからお出でください。」

オーダーメイドもできます。在庫品の販売を含めて簡易な包装にさせていただいております。

価格は素材・形状などにより異なります。
下調べをしてからお出でくださることをお勧めします。

三角形から八角形までの通常の箸、長さ24cmと22cmの税込価格は木賊仕上で、

素材:【黒檀】【紫檀】【サティーネ】【桑】

5,000円~

素材:【マグロ】【黒柿】【つげ】

7,000円~

素材:【青黑檀】

9,000円~

素材:【スネークウッド】(良柄・無柄混在) 

11,000円~

素材:【スネークウッド】(良質柄)

16,500円~

参考にしてください。

これらの素材ですが、桑、黒柿、つげは国産材です。その他はすべて外国産材です。

見慣れない名のサティーネとは、別名ブラッドウッドとも呼ばれ、赤身が美しい木です。

マグロは、アフリカ産の黒檀で材が真っ黒なので、真黒(マグロ)と言われています。

スネークウッドは、世界で一番重くて硬い木の一つで、木肌に現れる蛇柄模様に特徴があり、世界一高価な木とされています。箸の価格も蛇柄模様の良し悪しによって異なります。なお、スネークウッドは、経年により、また、お手入れの方法(水やお湯に浸け置きしない、洗ったら水分を拭取る)により、繊維内の成分が流れ出し、蛇柄が不鮮明になったり黒ずんできますのでご注意ください。

これを避ける方法として拭き漆が推奨されますが、漆が浸透しづらいので過信は禁物です。


また、価格面では上記以外に低廉で提供できる品もございます。お問い合わせください。

好みの素材をお選びいただき、対面での実演によるオーダーメイド箸の製作もできます。(所要時間、一膳につき一時間程度)


箸の形状のご紹介

太さ、長さ、形状さらには素材と、ご自分の好みに合った箸をお選びください。

箸の形状は、代表的なものとして「一角形」から「十二角形」までの箸の形があります。

これは、誕生石ならぬ誕生箸とした考えからの発想です。

一角形、二角形は形としてあり得ません。そこで、四角形の箸の持ち手に当たる上部を、一角は一つの角を残し他の角は丸く加工、二角は対角の角を二か所残し他を楕円に面取りし、それぞれ、「しずく」、「この葉」の形にしています。先端部分は八角形のままです。

三角形は、角部を面取りしています。上部は持ちやすく丸みを持たせ、先端は六角形です。

四角形は、角部を箸頭に当たる天の部分から箸先まで面取りしており、箸先は八角形です。

五角形から十二角形は、箸頭の天部分から直線での加工のため箸先も同じ画数となります。

いずれの形も、使う人が納得いただける製品となるよう、確認しながら製作しております。

また、箸材の選定から木賊磨きの完成品までは私個人の作業です。対面販売ではその場での部分調製が可能ですので、オーダーメイド同様の箸をご提供することができます。

手作りならではの変わった形の箸

「剣」、「剣(右手)」、「剣(左手)」箸の3種

三角形の箸の持ち手の部分を7㎝程六角形に削り加工したものです。形状のイメージから、これを「剣」としました。加工面をプロペラ状にひねりを加えた変形六角形にした、右利き専用の箸「剣(右手)」、加工面を反転させて削った左手専用の「剣(左手)」があります。

持ちやすさを追求する中、加工部を持ち手のガイド面とすることで、バランスの取れた見た目にも美しい持ち方が創出されます。

どちらかがサウスポーというご夫婦への贈り物として、ご利用いただくのも一考かと。

スネークウッドの
「七転び八起の箸」と「九角形の箸」のペア箸

「スネークウッド」は、木肌に現れるヘビ柄模様が特徴で、世界一高価な木とされています。


七転び八起の箸の発想は、素材のスネークウッドからヒントを得ています。

蛇は脱皮を繰り返し成長することから不死と再生のシンボルとされています。そこで、七角形箸の箸頭の天の部分を山形に八角形で面取りし、七と八の組み合わせから、七転び八起の箸といたしました。

九角形の箸は、「九」が中国の古代の思想による「陰陽説」に基づく、陽の数の中での最大の極数であり、陽を象徴する数として最も尊いとされています。永久の久にも通じるとして大変珍重されている九です。

人生、七転び八起きと末永くの思いから、夫婦用のペア箸としてご利用いただけます。

四つ葉のクローバー箸

四つ葉のクローバーは、青黒檀の緑色からの発想です。

八角形の箸の天の部分を山形の四面に加工、そこに四つ葉のクローバーを表現しました。

幸せを運ぶ四つ葉のクローバーとして、夫婦箸としてもご利用いただけます。

扇 形 箸

八角形の箸軸を使っています。上部の一つの角を丸く削り扇形にしています。

素材としては黒色のマグロと赤い木のサティーネを利用したペアの例です。二膳の箸を合わせると形は円形に、夫婦円満に重ねています。

ハートの箸 & ダイヤ形の箸 、
サティーネを利用したのペア箸

ハートの箸は、天の部分にハートの形を表現したものです。

箸の形は三角形と八角形とがあります。ダイヤ形の箸は先端までこの形で、箸先は八角形にしています。

マグロで作成した「黒いダイヤ」とのペアもあります。

慶事用にお使いいただくことの多い箸

慶事用にお使いいただくことの多い箸として、七角形、八角形、九角形の箸を使い、天の部分を、七、八、九の面に山形に加工し、77,88,99となることから、「喜寿」、「米寿」、「白寿」の祝用に、赤いちゃんちゃんこならぬ、赤のサティーネを使った六角形の箸、天の部分に〇を表示、六〇とした「還暦」祝い用箸等があります。

合格祝い用とした「桜咲く五角箸」は、桜の木を利用した五角形の箸、天の部分に桜の花びらが描かれています。

子ども用箸

お子さんに合ったサイズの箸をお選びいただきますが、一般的には三の倍数が持ちやすいと され、鉛筆の持ち方とも共通することから、三角形か六角形が良いでしょう。小さいお子さんには、握る動作の中で三本の指が平らな面をしっかりとらえられる三角形をお勧めします。

小さいころから「正しいとされる箸の持ち方」を習得されることは良いことです。それには自分に合った箸に出会うことです。この考えからお安く提供させていただきます。

菜 箸

長めのサイズが活躍する菜箸には、三角の形をお勧めします。

三角形の箸づくりを始めたころ、スカイツリーの建設計画が始まっていました。似た形で出来るとの思いから作った菜箸、知り合いの店の天麩羅を揚げている板前さんに使ってもらいました。

スカイツリーの高さの 1/2,000の長さ31.7cmの菜箸は、「箸先まで力が伝わり、長く使っていても手が吊らなくなり使いやすい。」との評価でした。

長さ等はお好みによりますので、興味のある方はご連絡ください。


商標登録「スカイTになりたかった箸」と長さ634mm(1/1000倍)の特大菜箸、長さ40cmの菜箸、長さ317mm (1/2000)の菜箸